豚山の出店戦略に全ジロリアンが拍手喝采のスタンディングオベーション
真夏のある休日、二日酔い気味の頭をリセットさせるために水を一気飲みし、昼飯は何を食べようかGoogleマップのリストを眺める。
あー今日は行きたかったカレー屋でも行ってその後はサウナ行って夜までこち亀読みながら寝落ちするか・・なんて考えながら、布団を畳む時になんの前触れもなく頭によぎる。
「あ、二郎が食いたい」
そこからは極太麺を啜ること以外の思考が消え去る。
一番食べたいのは蓮爾。特に登戸。
あの固くて太い麺に極められたい。
※懐かしきレスラー&義太夫のゴールデンコンビ体制での蓮爾登戸小ラーメン
しかしながら、自宅から蓮爾までは片道最低1時間、加えてこの猛暑、蓮爾登戸の待ち列は直射日光直撃の記憶あるため流石に命の危険すら感じる。
蓮爾は不本意ながら断念し、アクセスと待ち列での日陰有無を考慮し、神保町二郎を選択。
神保町二郎は屈指の並びを誇るが、今から向かえば11:20には到着する計算。
流石にこのくそ暑い中、また休日に二郎に長蛇の列はないだろうと判断。あっても10人程度の待ちのはず。待ち列も日陰だった記憶あり。
小走りで向かう。
すずらん通りのダイソーを通り抜け、吉本劇場が見えた時の高揚感。
到着。
完全に2時間待ちコースです。ありがとうございました。
ここからのリカバリー策として、平太周の油そばが浮かぶものの、あれはベースのスープのニンニクが強すぎてどう足掻いても今日の予定に響くため却下。
仕方ない、ここから二郎から目と鼻の先にある豚山へ行くか。
※もうこの状況だと二郎(系)以外の食べ物は選択肢にあがってこない
交差点で信号を待つ間、豚山って二郎/二郎系激戦区にちょこちょこあるよなーと思った。
パッと出てくるのは荻窪、豚星がある元住吉、蒲田、秋葉原~上野等々・・・
有名店の並びに折れた客を回収するスキームだとしたらかなり優秀だよなー。というか事実そうなんだろうな、現に俺は吸い込まれてるし、、
ざっと調べた感じでは、特にそこに言及しているものは見当たらなかったが、まあ行列店のおこぼれ狙いは戦略としてあるでしょう。
あと町田商店と同グループなんすね。
入店、暑さに参ったことありつけ麺選択。
一度行ったことあって記憶ほぼ消えてたけど、良い意味で二郎らしかぬ清潔さ。人気の理由も頷けるというか。
トッピング豊富なのは嬉しいし、何よりコール方法をここまで詳細に案内してる店は他にない気がする。
涼しい店内で快適にネットサーフィン。
10分程度で着丼。
つけ麺(1,000円)
個人的に二郎ってスープは研究されつくしてる感があるセブンのチルド麺ですらスープは相当レベル高い。が、麺がなーと常々残念に思っていた。
いや割とびっくり、麺も割と普通に美味い。というか直系でもひどいとこよりは全然美味いと思う。
この世から直系二郎がなくなったとしても、豚山があれば安心だ。豚山さえあれば戦争は起こらない。
大多数の人からすればこのクオリティで大満足だもん。
二郎は一種の宗教だと思っていて、大多数からすればどの店舗も味一緒とカウントされるからな、悲しいけど。
上記の友人は神保町、目黒、西台と直系屈指の店に連れて行っても結局豚山で良いの結論だったし、彼女に至っては桜台連れて行った感想がセブンと一緒だったとのこと。。
しかしながら、熱心な信徒である俺にとって、今日の1食は不完全な燃焼であり、むしろ二郎への欲求が刺激されてしまう不幸な出来事であった。
そう、俺たちにとって、豚山を食べることは踏み絵と同義なんだ。
ただ、豚山の掲げる世界観、そして提供するラーメンのクオリティに、今後のラーメン業界は明るいと確信し店を出た。
以上レポっす。ちらしの裏すみません。
北野武 映画 「ソナチネ」のロケ地へ(石垣島旅行記)
※youtubeにも投稿してます
2021年、急にまとまった休みが取れたので、思い付き半分でソナチネのロケ地へ行くことした。
ソナチネは劇場で上映されることがあればほぼ確実に見に行くほど好きな映画の一つ。
ただ、肝心のロケ地についてはネットに全然情報がなく、石垣島であることは確実らしいので、とりあえずpeachで適当にチケットを購入。
本来なら東京を発つ前にリサーチを済ませておくのが大人と分かってはいるものの、現地で探す冒険心が1割、日々の心労で面倒なのが9割で、結果ほぼ何も調べずに旅行当日を迎えた。
※厳密には少しは調べたものの情報がほぼなく面倒になって放置してた
空港の待ち時間で調べた情報によると久宇良といった場所がロケ地とのこと。
とりあえず、車を借りて、Googleマップで久宇良で検索し、ぐるぐる回ってみる。
それっぽいビーチを発見し、降りてみた。
うーん、、いやそれはもうめっちゃくちゃ綺麗だけどソナチネ感はない気がしてしまう、、ソナチネのビーチといえば緑と青の融合だと思っていて、明確に草木が足りない
結局、丸1日を費やし島中を巡ったものの見つけることはできず、1日目にしてもう諦めることにした。ドライブ後半は楽しむ余裕がなくなり、もはや義務感で探している本末転倒な精神状態だったこともあり。
車を返し終え、タクシーを拾う。
人当たりの良い女性運転手。
基本飲み屋でも話しかけるなオーラを全開放出する俺ですが、タクシーの会話だけは大歓迎(むしろ自分から話しかけることすらある)
たわいのない会話から、石垣島に来た経緯、そしてつい先ほど心が折れて諦めた旨を話す。
なんと、その運転手はロケ地を知っていた。
詳細は省くが、運転手はソナチネには特に興味ないものの、ロケ地付近に行く機会が多く、その流れで知った(知っている)とのこと。
即チャーターの打診をしたところ、快諾いただき、翌々日に連れて行ってもらえることになった。
このライブ感たるや。いやあー、話しかけて&この話をしてみてよかった。
当日。
ホテル前から早速ロケ地へ。
肝心のロケ地は久宇良の浜ではなく、久宇良の牧場だった。
しかし、久宇良の牧場はマップには表示されない。
仮に表示されてもそこは道になっていない。(これが最大のトラップ)
結論、「スカイアドベンチャーうーまくぅ」が入口となるので、そこを目指すのが正解という超高難易度設定であった。
また、牧場入口のドアだけは絶対に閉めるようにお願いします!!(超重要)
この景色!!まさしく俺が求めていたもの!!
大大満足。仮にここがロケ地じゃなかったとしてもこの景色を見れただけでお釣りが来る旅行になった。
少し時間が余ったため、絶景のスポットに連れて行ってもらった。
※パラグライダーの出発地点付近とのこと
凍狂(東京)のアスファルトジャングルで荒んだ心が修復されていくのを感じた。
ありがとう石垣島、ありがとうタクシーの運転手さん、ありがとうたけし。
その他石垣島で印象に残ったもの
・知念商会のオニササが美味すぎる件。本土に上陸したらおにぎりの生態系が狂うレベル。
・アートホテル石垣島にいふぁい湯のサウナは中々強い。昔ながらのカラカラ系だが、水風呂の質が良い気がする(あくまで気がする)
・有名居酒屋のひとしは1か月前でも4日滞在の内1日しか空きがなかった、ただ当日凸でもタイミング良ければ割とチャンスありそうな感じはあった。
・石垣島水産直売所は本土にFAさせたほうがいい。最強すぎる。